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イベントレポート
岩手県立大学主催で行われた夏期集中講義『PBL基礎システムデザイン実践論』へ協力企業として参加した際のレポートです。
こんにちは、サポータビリティエンジニアの竹生です。
今年も、8/19から8/23の5日間、岩手県立大学主催で行われる、夏期集中講義『PBL基礎システムデザイン実践論』へ協力企業として参加してきました。
「PBL基礎システムデザインとは?」「なぜライフレイが岩手の大学の活動へ参加?」といった点に関する詳細は、昨年の参加記事にて紹介しております。ぜひ合わせてご覧ください。
今年ライフレイの企業参加も3度目を迎えた『PBL基礎システムデザイン実践論』は、昨年同様、岩手県立大学のソフトウェア情報学部と一関工業高等専門学校制御情報工学科の学生、そして地域の連携企業4社(ライフレイ含む)が参加しました。
生徒は各6名ずつのグループにわかれ、滝沢市の馬っこパークいわてのビジネス的な課題を仮定します。そして、各企業が保有するテクノロジーを用いて解決方法を企画、実装し、プレゼンテーションを行うといった一連のカリキュラムが取り組まれました。
Webサービスを素早く構築するのに優れた、Liferayを活用するチームに配属されたメンバーは、過去2回のメンバーたちと比べて、比較的技術力があるメンバーが揃いました。それゆえに、『社会における具体的な課題解決を実践すること』が主旨である本講座において、メンバー同士の論点や興味は、技術的な詳細に話が移りがちになっている点も見受けられました。『誰のために』『どんなサービスをつくるのか』という要をまとめることになかなか苦労をしており、一つのサービスをチームで作り上げることの難しさも身をもって経験していたように感じます。
限られた時間の中、ライフレイチームは『来園者が自分たちで馬っこパークのパンフレットを作成できるWebサービス』を考案。開発フェーズでは、Gitの使い方から、Javascriptコーディング、Java利用したサービス実装などの技術的な壁も新たに出現しつつ、制作最終日には私も少し協力し、サイトサービス構築を完成させました。
最終日には制作物のプレゼンテーションが全受講者に向けて行われたのですが、要となる『誰のために』『何を解決する』『どんなサービスか』という点が曖昧になっていたこともあり、制作物の発表・アピールにおいても、ライフレイチームは少し苦戦をしていたように感じました。
そして、全プログラム終了後はチーム内で振り返りが行われ、メンバー全員が、今回のチームワークにおける反省点や自身が欠けていた点などをしっかり認識、発言していました。社会人の自分からも、講義中『気づいてほしい!』と感じていた課題も挙げられていたことが印象的でした。生徒さんにとっては、短期間かつ初のチーム開発ということで、もちろんまだまだ改良の余地もみられますが、今後意識していくべきことを、本講座で痛切に経験できた貴重な5日間になったのではないかと思います。
今年で三度目の参加となりましたが、毎年個性豊かな生徒さんたちと、ライフレイの様々な可能性について一緒に検討できる機会は、私にとっても貴重で大きな学びになっています。我々も、お客様の役立つテクノロジーを提供すること、という初心にもどり、日々精進していかなければいけないな、と感じました。
今後も、こうしたプロトタイピング的な使い方でのLiferayの有効性を、教育現場にかかわらず、授業やワークショップ、プロジェクトで積極的に紹介し、みなさまの力になれればと思います。
◆参考サイト
岩手県立大学ウェブサイト https://www.iwate-pu.ac.jp/information/press.html
enPITウェブサイト http://www.enpit.jp/about/concept.html
滝沢市IPUイノベーションセンター http://www.tiic.jp/about-inove/
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用語解説
カスタマーエクスペリエンス
テクニカルtips, 技術者向け