Liferay DXPが選ばれる7つの理由
お客様からよくいただく質問の1つに、「Liferay DXPが最適なソリューションであることをどのような点から判断できるのか」というものがあります。この問いにお答えするため、1,200社以上のお客様に、Liferay DXPがお客様の業務に最適な理由、また導入を検討されているお客様の業務をどのように支援できるかについてお聞きし、得られた回答の中から重要となる7つの理由を以下にまとめました。
目次
テックスタックの簡素化
Liferayのお客様に共通しているのは、一部のテックスタックをLiferay DXPに置き換えることで、管理しているベンダーやシステムの数を減らせるという点です。
Liferay DXPには、CMS、コマース、検索、ローコードなどさまざまな機能があるため、サブスクリプションに含まれているLiferayの機能を用いて新規のシステム要件に対応できるようになっています。
さらに、ほぼすべての機能は、切り替えしやすいように設計されているため、Liferay DXPの組み込み機能から開始したお客様は、必要に応じてサードパーティ製のシステムとの置き換えや機能拡張なども簡単に行えます。
「同じ体制で、かつ同じインフラストラクチャ、同じ方法を用いて、たった数か月で、新会社に向けた2つの基盤プラットフォームを立ち上げることができました。」
チーム・グローバル・エクスプレス社、IT部門長
グラント・パティソン氏
戦略に合わせて進化する将来性の高いシステムへの投資
多くのお客様が口を揃えて言うのは、デジタル技術が高速で進化する現在では特に、いかに速くビジネス環境を変えていけるかが最大の課題の一つだということです。つまり、一部の既存システムは、老朽化が急速に進み、進化していく企業戦略に適合しなくなってしまうのです。
この課題を解消するため、日々変化するニーズに合わせて進化するよう設計されているLiferay DXPを採用しました。その結果、以下のような成果を得られました。
カスタマイズしやすいプラットフォーム:ビジネス要件が経年的に変わっても、ローコード構成によるUI更新、必要な技術の切り替えや追加、拡張可能なアーキテクチャによるカスタムコードの追加や更新などを通じて、Liferay DXPを適宜適応させることができます。
四半期ごとの新機能のリリース:Liferay DXPの新機能を四半期ごとにリリースすることで、最新のイノベーションを定期的にお客様に提供できるようにしています。市場では常に最新の開発が求められます。数年前には、さまざまな企業でパーソナライゼーションが話題となっていましたが、現在のトレンドは人工知能(AI)となっており、明日はまた別のものが世間を賑わせているかもしれません。四半期ごとのリリースは、このように日々変化する市況を常に把握しておくためでもあります。
カスタマイズの分離:お客様によるカスタマイズは、当社のコア製品以外で行われます。そうすることで、Liferay側では製品の機能を向上させ、お客様側ではカスタムコード、構成、コネクターなどを改善させるといった飛躍的なイノベーションを生み出すことができます。
カスタマー・セルフサービス・ポータルの構築後、ブロードコム社はすでにパーソナライゼーション機能を改良する計画に着手しています。 「Liferayによる安定したプラットフォームで、弊社の製品を継続的に構築または進化させることができています」
ブロードコム社、グローバル・テクノロジー部門コミュニケーション・UX担当
エリカ・キャラハン氏
数多くのソリューションを1つのプラットフォームで
Liferay DXPでは、40%以上のお客様が複数のソリューションを構築しています。
例えば、社内ポータル、コマースサイト、カスタマーポータル、サプライヤーポータルといったさまざまなソリューションをLiferay DXPで構築できます。これにより、異なるシステムを取り入れる必要なく、時間やリソースを節約できるほか、同じプラットフォーム上に構築したソリューション間での相乗効果を高められます。
Liferay DXPでのソリューション構築についてはこちら(英語)をご覧ください。
建設・坑内採鉱のグローバルリーダーであるプツマイスター社は、当初、取引先ポータルとの接続にLiferayを採用しましたが、現在ではコーポレートサイトや顧客と業者向けのセルフサービスポータルもLiferayで実現しています。
ITチームの負担
Liferay DXPの導入前、企業のITチームの多くは、Webサイトコンテンツ、ページレイアウトなどその他付加価値の低いタスクといった些細な更新にも対応せざるを得ないことに悩んでいました。
そのため、Liferay DXPのローコード機能を使用することで、業務ユーザー自身で上記のような簡単な更新を行えるようにしました。その結果、ITチームはより戦略的な付加価値の高いタスクに集中できるようになりました。
「サイト管理が断然楽になりました。以前は、単純なドキュメント以外のコンテンツを追加したくてもHTMLをよく理解している人でなければできませんでした。しかし、今は標準インターフェースのおかげでより短時間で簡単に行えます。」
欧州評議会、IT責任者
コスタス・スカウラス氏
今あるシステムの活用
Liferayのお客様も例にもれず、多くの企業と同様に、カスタムメイドのテクノロジーやレガシーシステムを数多く所有しており、それには重要なデータが保存されているだけでなく、重要なビジネスプロセスも稼働している状態です。
お客様側でもその古いシステムを最新化すべきだと理解していても、適切な計画、予算、変更管理について考慮する時間が必要なのです。そのため、Liferay DXPを用いて、そうしたツールやバックエンドシステムを接続し、上記システムを維持したまま、最新のユーザーインターフェースを通じてユーザーが使用できるようにしました。こうすることで、ITの最新化計画に時間を充てながら、ユーザーエクスペリエンスの向上も短時間で実現できます。
「Liferayの柔軟性のおかげで、コアシステムを含めた既存システムとの接続や弊社のニーズに合わせたカスタマイズや変更ができるようになりました。」
シュコダ・オート社
プロダクト・ポートフォリオ・オーナー
安全性の高いプラットフォームでユーザーとデータを保護
サーバー攻撃の増加や地政学的状況といった点から、セキュリティの確保がどの企業にとっても最優先課題となっています。弊社のお客様の場合、Liferay DXPで構築した安全性の高いプラットフォームに全幅の信頼を寄せています。
20年以上にわたり、Liferayはセキュリティ、コンプライアンス、データ保護を弊社の製品、サービス、運用の中心に据えてきました。つまり、この専門知識とセキュリティ重視の姿勢により、セキュリティを最重要視する業界(金融、政府機関、ヘルスケアなど)に信頼性の高いソリューションを提供できているのです。さらに、ISO 27001/27017/27018、SOC 2 Type 2、HIPAA、CSA STAR Level 2といった認証も取得しています。
セキュリティプログラムについての詳細はTrust Centerをご覧ください。
Liferayでオンラインサービスの基盤を構築したことで、ヴァージンメディアO2社では、サービスの保護、ダウンタイムの最小化、これまで対処していた年1回の脆弱性リスクの解消などを実現できました。
ニーズに応じたデプロイ
各企業には独自のニーズがあるため、お客様が望む方法でホスティングを行います。LiferayのPaaSまたはSaaS製品を採用した多くのお客様が、クラウドにLiferay DXPをデプロイするメリットを享受しています。SaaSやPaaSのデプロイは、Google Cloudとの緊密な技術提携によってサポートされており、Google Cloudによる世界最高レベルのインフラストラクチャや技術を利用できます。
クラウドでは対応できない独自の要件を持つお客様であっても、オンプレミスによるLiferay DXPを利用できます。
非営利組織Alongsiders Internationalでは、組織の急成長に限られたリソースで対応するため、Liferay SaaS上にLiferayソリューションのデプロイを選択。これにより、インフラストラクチャ、サポート、アプリケーション管理の負担を軽減することができました。