某国内大手製造企業
調達業務を支える2つのポータルサイトをLiferayで構築
世界中に製造・販売拠点を持ち日本を代表する製造企業の1社である某企業では、同社の調達情報共有ポータルサイトのリプレイスと、サプライヤーポータルの新規構築にLiferay DXPを採用。ユーザーの業務効率が向上するなど、日々の業務に欠かせないポータルサイトになりました。
旧調達情報共有ポータルを調達関連業務のコンテンツ保管場所として複数部門で利用していましたが、次のような課題を抱えていました。
- 会議資料や市場データがデータ化されておらず、探したり資料・データにたどり着けなかった
- コンテンツのアップロードにHTMLの知識が必要かつ本番環境・非本番環境の両方にアップロードする必要があり、IT部門のリソースに負担が生じていた
- 海外支社への統一した情報共有ができていなかった
- 自社、グループ会社、サプライヤー向けの各種システムがバラバラに存在しており、ユーザーがー一元的にアクセスできる基盤となるシステムがなかった
この課題を解決するため、同社は調達情報共有ポータルを国内外のグループ会社で利用できるよう刷新するとともに、サプライヤーポータルの新規構築も決定。ポータルベンダーの選定においては、次の4軸で各ベンダーを評価し、Liferay DXPの導入を決定しました。
- ユーザーが使いやすい直感的なインターフェース
- 開発コスト・タイムパフォーマンス
- 疎結合アーキテクチャ
- グローバル対応のサポート
◆調達情報共有ポータル◆
主要な調達拠点がある欧米、アジアの各拠点向けサイトを構築するなど、日本を含めて計6サイトを約3,000名で利用している新調達情報共有ポータルでは、同社の認証基盤と連携しSSOを実装したほか、BIツールとの連携により市場情報や分析データをポータル上で表示できるようになったため情報のサイロ化が解消でき、業務効率向上を実現しました。
さらに、誰でもコンテンツのアップロードができるようになるなど、今では2.5万ほどのコンテンツが蓄積されており日々の業務に欠かせないポータルサイトとなっています。
今後は人事情報との統合などを通じてさらなる業務効率とコラボレーションの向上を目指しています。
◆サプライヤーポータル◆
Liferay DXPをカスタマイズして新規構築し、サプライヤーとの情報共有強化を目的に構築されたサプライヤーポータルは、国内の取引先約5,000社が利用しており、各サプライヤー向けシステムの入り口として機能しています。
これまでユーザーは、システムごとにアクセス情報を管理しログインが必要だったものの、SSOを実装することで各システムへのアクセス・ログイン時間を短縮できました。
現時点では入り口としての機能に留まっているものの、今後は調達情報共有ポータルのように、サプライヤーとの情報共有・コミュニケーション基盤として活用できるよう順次開発をすすめる予定です。
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